関目の将棋屋さん の日記
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出題のウラ側(※翌日訂正)
2020.02.16
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15日(土)は将楽会改め亮棋会でした。
お休みされていた島本亮先生の復帰と、ゲストに北村桂香先生ということで、満員御礼となりました。
参加された方がこの日記を印刷して質問してくださったり、いつもの土曜生徒くんが気を利かせてレッスン時間をずらしくれたり。
皆さんの生活の中に将棋屋さんがちょこっと顔を出す場面を想像して、ちょこっとしみじみとしておりました。
前回の詰将棋ですが、出題図に添えられた森田さんのコメントを載せておきます。
「大仕掛けな割にはどの変化にもいろいろな詰み筋があるので、別詰に陥らないように注意が要る。どれが作意なのかは判然としないが、最長手順は13手詰(駒余らず)である。」
さて、正解発表といきましょう。
前回の詰将棋の答え(図面は△3三玉まで。2手目△2四同歩の変化から生じる局面です。)
▲2四桂
△2二玉
▲1三銀
△同桂
▲3二金
△同金
▲同桂成
△同玉
▲4一銀
△3三玉
▲3二飛
△4四玉
▲4五金
までの13手詰
4手目△1三同玉なら、▲2五桂△2四玉▲3五銀△同歩▲3四金△2五玉▲2七飛△2六合▲3五金まで、歩余りの13手詰となります。
この手順は金がないと詰みません。
ですから、3手目を▲3二金とすると、△1三玉とされて詰まなくなる訳です。
2手目△2四同歩なら、▲2三銀△同玉▲3四角△3三玉となり、今回の図面となります。
…これがどうしても詰まなかった!
第43番の前に第45番が出題されているのはそのためです。
詰手順は▲2五桂△同歩▲2四銀△同玉▲2三金△3四玉▲2四飛まで(13手、歩余り)。
この手順はお客さんに発見していただきましが、その瞬間は思わず「あーっ!!!」と絶叫してしまいました。
銀ほってから金が、どーしても見えませんでした。
※元々「銀をほってから飛車」としていましたが、訂正しました。
解説を書きながらも間違えるとは、徹底的に盲点というか苦手な筋というか…。